ライトノベリスト、ヘビーノベリスト

二次創作とSSを書くブログだったんですが最近は……。ライトノベルを読む!読むの遅いのなんとかしたい!

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オリジナルSS 『めっ!』 第十話

 お隣さんが引っ越して来た次の週。俺とメイドさんが買い物(もう視線には慣れた)を終えて帰ってくると部屋の様子がどこかおかしかった。
「メイドさん。鍵って確か変えたんだよね」
「変えました。そうですね。ピッキング対策はばっちりです」
 そのせいで幼なじみの機嫌がいまいち良くないのだが、それについては断じて自分に非はないことを宣言しておきたい。
「なんか部屋変だよね」
 そう、どこか出かける前とは様子が違う。空き巣に入られたっていう可能性はこのボロアパートだし、考えにくいのだが。
「そうですね……あえて言うならば」

「「ドアが増えてる」」

 犯行が大胆すぎるぞ! しかも犯人丸わかりだし!
 ドアは俺の部屋とお隣さんの部屋を繋ぐように壁に作られていた。
「どうなってんだこれ」
 ドアに近づいて確認しよう。いつのまに工事されたんだ……。
「どう考えても犯人は一人しか考えられないですね」
 がちゃ。と、音がして勢い良く開けられるドア。
 ゴッ。
「おかえりなさい。ダーリン」
「ぶふぉぁあ!」
 やはりというか出てきたのは隣人さんだった。俺はドアによって鼻が縮んだ。そうか、こっちに開くんだ……。
「その反応……ダ、ダーリン……そっちの言い方がいいのですか? ご主人様!?」
 メイドさんの反応はどこかずれている。
「それよりどうしてドアができたんだ……」
「そうです。ごーリンの許可もなくこんなことを!」
「ごーリンってなんだ!?」
「ご主人様とダーリンをハイブリットしました。これからよろしくお願いしますゴー☆リン」
「やめてっ! せめてどっちかにして!?」
「わかりました駄主人さま!」
「なんか的確に俺が説明されているような呼び方だけどそれもダメっ!」
 手で自分の鼻が無事であるか確認し、改めて状況を整理する。
「これはどういうことですか」
「あなたが一度外に出てわたしの部屋まで来られるのが大変だと思いましたので、ドアを用意したんですよ」
 なぜ俺がお隣さんの家に行くことが前提になっているんだろう……。
「邪魔です。今すぐ元に戻してください」
 メイドさんが俺の言いたいことをきっぱり言ってくれる。頼りになる。
「却下します。これは利便性を向上させるために設置したのですから、住民はそれに従ってください」
 大家権限発動キタコレ!
「あ、コレ鍵は掛かりませんからいつでも遊びに来てくださいね。それでは」
 そう言ってお隣さんはドアの向こうに消えていった。残った俺とメイドさん呆然……。
「どうしましょう。ご主人様……」
 このままお隣さんに自由に出入りされてはプライバシーもなにもない。なんとかこの扉を無力化しなければなるまい。
「ドアを家具で塞ぐか」
「それです! さっそく運んじゃいましょう」
 そうしてメイドさんがタンスを持ち上げて移動させた。なんて行動の早さ。そして力強すぎ。
「完璧です。これでもう大丈夫」
 待て、それは大丈夫じゃないフラg……
『甘いですね』
 !? ガタガタとドアを揺さぶるお隣さん。怖すぎる。やばいやばいと俺とメイドさんはタンスを押した。
『そんなことでわたしの愛の手から逃れられると思っているんですか?』
 愛が重すぎるよ……!
「このヤンデレ大家! ご主人様にまとわりつくのは止めなさい!」
 おお、今日ほどメイドさんを頼りになると思ったことはない。
「ご主人様はわたしだけのおもちゃなんです!」
 こいつもダメだったぁあああ。
『ならあなたにも差し上げます。腕一本でどうですか? 足が欲しいなら考えますよ』
 ナにを言ッテいるのかナ? 誰の腕だとか足だとかそういうことは深く考えないことにしようそうしよう。って無理だああああ絶対俺のパーツだろそれぇええええ!?
「わたしの腕や足でよければあげます。だからご主人様だけは見逃して下さい!」
 やだ、かっこいい……。
「メイドさん……」
 俺は感動で泣きそうだった。
「ご主人様……あなたはわたしが守ります!」
 彼女の優しさに俺の心が震える。
「いいんだ、メイドさんが犠牲になることなんてな「だからご主人様のパーツ全てをわたしだけのものにします」」

 !?

 あれ、メイドVSヤンデレだったはずなのにいつの間にかヤンデレVSヤンデレになっているのは俺の気のせいだろうか……。どこにも生存フラグがないぞ!?
『いいでしょう。今日は収穫も……ありましたし……また次の……機会にしましょう……』
 台詞の合間にすーすーという音が聞こえる。
「収穫?」
 むむ、と、メイドさんがあたりをチェックして回る。なにか大家さんに盗まれただろうか。俺も探してみる。
「ご主人様……ご主人様の下着や服が全てありません!」
「なん……だと……」
「やつは恐らく盗んだ衣服を……くんかくんかしています!」
「へ、変態だぁああああ!!」
『ふふ……すぅ』
「やめろぉおおおおお!! 俺の中の何かが恥ずかしくて死ぬからやめろぉおおおおお!!」
 俺は畳をのたうち回った。今この瞬間俺の黒歴史が更新されている! ぐぉぉおおおおおお!
「その時黒歴史が動いた ~ご主人様のパンツ~ 」
「やめい!」
 俺が天井を見上げていると部屋の角にスピーカーが設置されていた。どうやらそこから声が聞こえているらしい。
「あのスピーカーを破壊しましょう。そうすれば恥ずかしくなくなるかもしれません」
 その場しのぎすぎる!
『あれ、わたしうっかり下着を置き忘れてきちゃいましたーー』明らかに棒声。
「なん……だと……」
 見るとテーブルの上にはブツがあった。しかも勝負。
『ちょうどいいので差し上げます』
「ご主人様、罠です。クロロホルムとかトリハロメタンとかナットウキナーゼとかなんか色々がしてアーモンド臭がするに違いありません!」
「だがなメイドさん。日本男児にはな、やらなければならない時があるんだよ」
「そのセリフでやることが下着の臭いかぎ!? 全ての日本男児に謝って下さい大至急!」
「ごめw」
「軽っ!!」
 メイドさんは怒り心頭のご様子。このままじゃ本当にバラされてしまいそうだったので、変態マインドを抑えつつ、対策を考えることにした。
「俺の服を返してもらおうか!」
『ならあなたの頭と交換してもいいですよ』
 ダメだこの人。もう交渉の余地なし。
「よし、その条件飲みます」
「飲むな!!」
 それしたら俺死んじゃうよ!
「大丈夫です。お爺さまにまた作ってもらえばいいじゃないですか」
「俺ロボットじゃないからね!? なにそのあたかも俺がクソジジイに作られたみたいな言い方!?」
「…………」
「黙らないで!? お願いだから黙らないで!?」
 メイドさんは遠い目をする。
「まだ、気付いておられなかったんですね……」
「やめろぉおお! 俺をロボ化するような話の流れに持っていこうとするのをやめろおおお!! 話のプロット適当だから本当にそうなっちゃうからやめてえええええ」
「よろしくお願いします……先輩」
「うわぁああああああああ!」
「10話だしちょうどいいじゃないですか!」
「qあwせdrftgyふじこlp;@:「」」
 もう俺のライフはゼロよ……。
 俺がorzしているとメイドさんが何か名案を思いついたように手を打った。
「ふっふっふ……」
「絶対悪い企みしてるよこの人!」
「いい案があります」
「その顔じゃ説得力ないからな!?」
 悪人顔だった。越後屋レベル。
「大丈夫です。絶対成功します。成功したら結婚してもいいくらいです」
「それ失敗フラグだからやめて!」
 彼女はそう言われて少しだけ残念そうな顔をした。
『すぅ』
「いやなんとしてでも成功させるんだぁああああ!!」
 このままでは悶死してしまう。なんとかしないと俺の精神が持たない。
「聞きなさいヤンデレ大家! 大人しくご主人様の衣服を返しなさい」
『お断りします』
「そうですか……」
 いい案終了のお知らせ。
「え? 終わり? 案はどこさいったんだ?」
「ご主人様落ち着いて下さいなまっちょります!」
「どげんかせんといかんがな!!」
「そげなこと言われても……」
 メイドさんは押入の方から何かを取り出した。
「それは……?」
「切り札ですよ。こんなときもあろうかと取っておきました」
 果たしてこんなときがどうして予想できるのか甚だ疑問だがいまはそれに頼ってみるしかない。
『これは渡しませんよ』
「もっといいもの、欲しくありませんか?」
『もっと……いいもの?』
 ゴクリ、と生唾を飲む音がスピーカーから流れる。これはうまく釣れてるぞ。
「それは、青春時代の憧れ」
「うん」
「それは、夢」
「うん」
「それは、黒歴史」
「うん?」
「あなたが欲しているものは、この、ご主人様のリコーダーではないのですか!?」
『乗った!』
「待ていぁあ!!」
 それじゃあ結局恥ずかしいことされるだろうがぁああああああ!!
「それはきっと、被害妄想」
「そうか、そうだよなぁ。考えすぎだよなぁ」
 そして俺は無事に服を取り戻し、考えるのをやめた。


おしまい








記念すべき10話! 1話書いたときより地の文減ってない!?wというか文章力落ちてる!?wwwもうやだww

ええ、今回もはっちゃけてます


ちなみに自分が認識している限りPCから1話など読む場合はリンクのケータイ版ライトノベリスト、ヘビーノベリストからカテゴリに行って戻ってもらわないと読めないという不便さww
カテゴリ1話ずつにすればいいのかな……模様替えも考えよう

今回は3500字くらいで短めです。前回の半分くらい。

話の内容としては前回の続きみたいな感じでいいかと。前回読んでないと多分よくわからないね。

要望とかあれば採用します! 感想あればコメよろしくです。

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オリジナルSS「めっ!」シリーズ | コメント:5 | トラックバック:0 |
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コメント

相変わらずのギャグの安定ぶりには頭が下がるぜ……ww

よし、じゃあ次は幼なじみの逆襲回だなww
2011-03-19 Sat 00:11 | URL | すふぃんくす [ 編集 ]
コメントありがとう!
少しでもニヤリとしてもらえれば書いたかいがあるというもの。
幼なじみか…どこから登場させるかが課題(え?w)
2011-03-19 Sat 00:52 | URL | スノォォマン [ 編集 ]
まさかこの短期間で仕上げてくるとは思わなかったよ(汗

そろそろ妹の出番かな~?(ちらっ
2011-03-19 Sat 06:26 | URL | またぎ [ 編集 ]
我、妹 所望
2011-03-19 Sat 20:50 | URL | おみるー [ 編集 ]
>またぎさん
コメントサンクス!
妹…だと…w
なかなか絡ませにくいのが問題なんだけど、今度やってみようか
>おみるーさん
コメント感謝!
妹はネタがうかばな……努力する
2011-03-20 Sun 00:40 | URL | スノォォマン [ 編集 ]

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