ライトノベリスト、ヘビーノベリスト

二次創作とSSを書くブログだったんですが最近は……。ライトノベルを読む!読むの遅いのなんとかしたい!

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三題噺~「めっ!」シーズンⅣ~

 ごほっ、ごほっ、かはっ。咳が出る。
「ご主人様。しっかりして下さい……」
 汗を拭いてくれるメイドさん。
「ただの風邪だから大丈夫だ。それよりわるいな、心配させちまって」
 柔和な微笑で応えるメイドさん。
「とんでもないです。わたし、お役に立てて嬉しいです」
 このメイドさんは時々、こうやって殺人的な発言をするから困る。熱が上がらないといいが。
 朝起きたら頭痛がした。起きあがると体はだるく、寒気もした。完全に風邪だ。メイドさんはそれを知って心配してるんだか喜んでるんだかよくわからない頑張りを見せてくれている。
「ああ、昨日体冷えたんだなきっと……」
 昨日は色々あって体を冷やした。
 まず俺がシャワーを浴びていると、「お背中流します」なんて言ってスッと浴室に入って来やがったのだ(無論メイド服着用で←ここ重要)。0.1秒で俺はテンパったわけだ。チーホーだって狙える。メイドさんを浴室から追い出そうとしたが地面にへばりついたように動かなかったので、俺がメイドさんのダークハンドから逃れ脱出したところ、「逃がしません!」なんて言って追いかけてきたので部屋中バスタオル一枚で逃げ回るはめになった。
 結果この有様である。風邪気味だったのもあるが、もともと体なんて鍛えてないから風邪引きやすいのだ。
「申し訳ありません。わたしがすぐに捕らえられずに……」
「捕らえなくていいからな!」
 目をそらすメイドさん。こいつ……。
 しかし今日は一日休んでいるしかあるまい。幸い土曜日なので学校はない。
 こういう時は親に頼るのが子どもとしての在り方なのだろうが、それを母に言うと何故かいつも幼なじみが看病に来た。実家に近いところで一人暮らししているのだから少しくらい様子を見に来てもいいと思うのだが。
 すると携帯に電話が掛かってきた。うわさをすれば影が差すってやつだろうか。母である。電話に出たとたん声が少しかれているのがバレたのはもはや流石としか言いようがない。メイドさんがいるから大丈夫だといって(もう実家にはメイドさんがいると伝わっている)その後少し世間話をして切る。
 ふーっと溜息を吐いて布団にもぐり直すと、
 ぐ~
 とお腹がなった……メイドさんの。
「ご主人様お腹がすいたでしょう。いまおかゆを作りますからね」
 絶対自分が腹減ったからだろ! なんて言葉は出せなかった。食欲はなかったが、メイドさんの厚意をむげには出来ない。
 待っている間、することもないので漫画を読もうと積読コーナーに行き漫画を漁る。すると見たことのない本を見つける。
「こんなの買ったっけ……?」
 表紙は花柄。はて、アルバムのように見えるこれはなんだろう。
 そう思いページをめくってみると……。
 メイドさんのネコミミモードがあった。
「ぶっ!」
 ページをめくるとコスプレ写真がずらりと並んでいた。
「なんだこれは……」
 コスプレ写真というのはわかるが、いつの間にこんなものを。
「見てしまいましたね」
「うおぁ!」
 背後からいきなり声を掛けられてアルバムを落っことしそうになる。
「それを見られてはもう……お嫁になるしかありません」
「は!? というか明らかにトラップだろこれ! 見られたくないならもっと他のところに隠しておけよ」
「木を隠すなら森の中、と言うではありませんか」
「何その俺がコスプレ写真集大量に所持しているみたいな言い方は! 持ってないからな!」
「その手に持っているのが証拠です。言い逃れはできませんよ」
「貴様謀ったな!」

 疲れたので適当に漫画本を取って読むことにした。
「この写真なんかよく撮れてると思うんです。どうですか?」
 ぐいぐいとにじり寄ってゴスロリやらバニーやらの写真を見せてくるメイドさん。俺は完全スルーを決め込む。
「あ……」
 ふとメイドさんから声が漏れる。反応がさっきまでと違うことに興味が沸く。
「なに?」
 見ようとするが、見せてくれない。アルバムを渡すまいとするメイドさん。俺とメイドさんが腕をぐるんぐるん回す。
「おい、気になるだろ」
「この写真はダメです」
 必死で隠そうとするメイドさん。
「やはりこの写真集は隠しておくことにしましょう。ね?」
 ね? じゃねえよ。可愛いけど。
 そう言われるとすごく気になるのが人間と言うものだ。何か手はないだろうか。ん?
「なんか焦げ臭くない?」
「は!」
 ぶすっ!
 メイドさんはあわてたのかアルバムを投げ捨ててキッチンへと向かった。アルバムはふすまに刺さった。
「あとで、ガムテープで塞がないとな……」
 俺があそこにいたらどうなっていたことだろう。恐ろしい力だ。
 そっとふすまに近づき、アルバムを引き抜く。さっきのページは、だいたいここらへんか。
「あっ、ご主人様見ちゃダメです!」
 そこにあったのは、俺とメイドさんが写った写真だった。二人で並んで歩いている時のものだ。二人とも笑っている。
「これ……」
「その写真、わたしとご主人様が楽しそうにしているでしょう? わたしの大切な写真なんです。一緒に写っている写真はそれしかなくて……」
 そう言って彼女は苦笑いを浮かべる。
 なんだろう、俺は急激に恥ずかしくなった。布団にもぐって隠れる。
 メイドさんが俺との写真を大切にしてくれている。そう思うと、もやもやとした気恥ずかしさがあった。
「どうしてその写真を隠そうとしたの?」
「わたしがご主人様の許可なくこの写真を持っていてよいかわからなかったのです。気持ち悪がられるのが怖かったので」
 もう手遅れだと思うけどな。
 さっきの写真を思い出す。何か頭に引っかかるな。
「…………なあ」
「はい、おかゆですね。おこげならあります」
 暗黒物質を差し出すメイドさん。それはもうおこげのレベルじゃないと思うんだ……。そうじゃなくて。
「……この写真、誰が撮ったんだ?」
「うっ!」
 1秒ほど固まった後、そそくさとキッチンへ逃げようとする。
「今おかゆ+99が出来ますからね~」
「待て」
 背中がぎくりとする。怪しすぎる。
「都合の悪い事実を隠蔽しようとするな。正直に吐くんだ」
 スタンドのライトを点灯しメイドさんの顔に当てる。眩しそうにするメイドさん。
 気まずそうな顔をしながら、観念したようにぽつぽつと話し出す。
「その~、あの~、あれはお爺さまの撮った写真です」
「やっぱり盗撮かよあのクソジジイ!」
 年の割に元気よすぎるんだよ。発明だけしてればいいのに。
「メイドさんのコスプレ写真も?」
「そうです……わたし、無理矢理に……」
 ほろりと泣く仕草をする。いや、さっきすっげー楽しげに見せてただろ。末恐ろしいメイドだ……。
「ま、嫌だったら俺に言ってくれればクソジジイぶちのめしてあげるよ」
「そのときは頼りにさせていただきますね」
 その笑顔は俺には眩しすぎた。
 どう反応すればいいのか困っていたところ、おかゆが出来たようで彼女はキッチンに向かった。
「ふぅ」
 今更気付かされたことだが、俺はメイドさんと二人で暮らしていて、それは客観的にみるとひょっとして同棲に見えるんじゃないだろうか。などと考え出してみる……。
「いや、メイドさんはあくまでも仕事でここにいるに過ぎないんだ。俺も主人としての態度で臨まなければ」
 などとぶつぶつとつぶやいていると何者かが外の階段を猛烈な勢いであがってくる音がした。階段を最後まで上りきると、そいつはノックもチャイムもなしに部屋に上がり込んできた。
「なんだなんだ!」
 びっくりして玄関を確認しに行く。
 そこにいたのは大きなビニール袋を持った幼なじみだった。
「大丈夫? 熱出てない? 薬飲んだ?」
 息を切らして突然登場した幼なじみは俺の額にいきなり手を当ててくる。
「な、な」
 いきなりのことに驚く俺。
「ちょっと熱いみたいね」
 そういう何気ない仕草は勘違いされるからやめた方がいいぞ。なんて言うこともできなかった。
「熱が上がりそうだ……」
「え? わたしが大好き?」
「言ってねえよ! なんでどこぞの誰かと同じ聞き間違えするんだよ!」
「ご飯食べた? しっかり食べないと駄目よ。リンゴ買ってきたからうさぎさんに切ってあげる」
 うさぎさんて……。
「べ、別に心配して来たんじゃないんだからねっ! ボ、ボランティアよ、ボランティア!」
「はいはい……」
 なんだかんだ言って俺の心配をしてくれているこの幼なじみは嫌いになれなかった。俺が体調を崩すとちいさい頃からいつも看病ごっこをしてくれたものだ。心配してくれる存在がいるっていうのは有り難いことだと思う。
「お前、なんで俺が風邪引いたの知ってんだよ」
 なんとなく予想はつくけど。
「お、お義母さんから電話があったのよ」
「漢字違うから!」
 顔を赤らめるな。
 しかしながら幼なじみが看病に来てくれたのは素直に嬉しい。
「心配かけてごめんな。その、ありがとう……」
 俺がそう言うと、幼なじみは耳まで真っ赤になった。
「い、いいのよ。あんたの風邪を治すのはわたしの役割なんだから」
 そう言って居間に入ると幼なじみはおかゆを持ってきたメイドさんと鉢合わせになった。まずい。
「あなたは……」「メ、メイド……」
 視線が交差する。というか空気が修羅場になっているのは気のせいだろうか。きっと気のせいだろう。俺のせいじゃないんだこれは。うんうん。
「お義母さんが言ってた『早く行った方がいいわよ』っていうのはこういうことだったのね」
 漢字ェ……。そういえば母さんは何で幼なじみに連絡してんだよ。メイドさんがいるから心配しなくていいって電話で言ったのに。
「ご主人様、おかゆが出来ました。いっしょに食べましょう」
 そう言って華麗にスルースキルを発動させたメイドさんは、幼なじみがガン見している前で、おかゆをすくったレンゲを、あろうことか、ふーふーして、なおかつ俺に食べさせようとした。
「あああああああああああああ!!!!!!」
 まずい、幼なじみのキャラが崩壊しかけている!
 それにさすがに恥ずかしくて食べられないぞこの方法。
「はい、あーんしてください」
「させるかっ!」
 ぱくっ。
 あーんして幼なじみが食った。
 そして少しだけ残念に思った俺がいる……。
「あなたに作った訳ではありませんよ!」
「ふん、勝ったわね」
「なにがです?」
「おかゆの味よ。わたしの作るおかゆのほうが美味しいわね」
「聞き捨てなりませんね。メイドとして料理で負けることは許されません。おかゆ+99は無敵です」
「勝負よ!」
「受けてたちましょう!」
 またもや二人の勝負が始まった。俺そっちのけである。
「いつかの格ゲーの借りをかえすんだから!」
「臨むところです」
 二人がキッチンで戦っている間、俺は幼なじみの買ってきたモモ缶をモグモグ食べる。おいしいなぁ。
 数十分後、モモ缶で満足した俺の目の前には二つのダーク・マター+99があった。
 どうしてこうなった!
 ちなみに幼なじみは
「いいもん。愛情があれば美味しいんだもん!」
なんて言っていた。


おしまい







勝手に参加して始まったこの企画。今回は、猫、写真、ボランティアだそうで。なんとかなった……のだろうか……。

例の方のメールが来たら5話頑張りたいですね~(ちらっ


ギャグのキレは…………精進しますw
シリーズ名は『めっ!』にしました。適当な感じがしてこのシリーズの意味不明さにぴったりだと思ったのでw

ポンプほんと厳しいな……w
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オリジナルSS「めっ!」シリーズ | コメント:5 | トラックバック:0 |
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コメント

メイドさんと幼なじみの今後の展開が気になる…w

こっちも…がんばるよ?w
2010-10-11 Mon 22:05 | URL | またぎ [ 編集 ]
頑張ってくだせえ。
ちなみに5話ができました。

今後の展開とかなんにも考えてないw
2010-10-12 Tue 00:07 | URL | スノォォマン [ 編集 ]
結局『めっ!』ww
次も期待ww
俺も今月中に……(汗)
2010-10-12 Tue 00:50 | URL | すふぃんくす [ 編集 ]
ツイツイニヤニヤしてしまうw
2010-10-12 Tue 10:15 | URL | はしたこ [ 編集 ]
感想サンクス!

>すふぃんくすさん
インパクトはありそうなタイトルかなw
是非頑張って。期待。
>はしたこさん
俺もニヤニヤして書いてますから(ダメだこいつ)
2010-10-12 Tue 22:30 | URL | スノォォマン [ 編集 ]

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